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中野 純佳*; 丸茂 和樹*; 風見 綸太郎*; 斉藤 拓巳*; 原賀 智子; 半田 友衣子*; 齋藤 伸吾*
Environmental Science & Technology, 55(22), p.15172 - 15180, 2021/11
被引用回数:5 パーセンタイル:33.8(Engineering, Environmental)環境中に存在する不定形有機高分子であるフミン酸(HA)は、環境中の有害重金属イオンや放射性金属イオンと強く錯形成し、超分子集合体を形成することによって、金属イオンの移行挙動に影響を与えている。そのため、土壌や河川の環境評価や放射性廃棄物処分の安全評価において、HAと金属イオンとの超分子化挙動を解明することが重要である。本研究では、環境中に広く存在する金属イオンとしてCu、3価のアクチノイドイオンのモデルとしてTbを対象として、ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(PAGE)を基盤とする独自に開発した分析法を用いて、深層地下水由来および泥炭由来のHAと強く錯形成したCuおよびTbがHAのどの分子量帯に多く分布しているかを調査した。超分子化したHAをPAGEで分離後、HAと結合していた金属イオンを検出し、さらにUV-Vis測定および励起蛍光マトリクス-平行因子分析を組み合わせることにより、超分子が形成されたHAの分子量帯およびHAと金属イオンとの化学量論比を算出することに成功した。その結果、金属イオンやHAの由来によってそれぞれ異なる超分子化挙動を示すとともに、その原因がHA中の硫黄原子の存在量に関係していることを明らかにした。
工藤 久明; 貴家 恒男; 瀬口 忠男
JAERI-Conf 97-003, p.273 - 276, 1997/03
高分子材料に対するイオン照射効果を力学特性の変化および分子量の変化から調べた。HやHeのイオン照射では線や電子線照射効果と同一であった。O、ArではTRIMのコードで計算される線量で評価すると、劣化が小さくなり、耐放射線性が増す傾向を示した。しかし、CTA線量計を基準にすると、線、電子線照射と同一になった。
大島 明博*; 池田 重利*; 工藤 久明; 瀬口 忠男; 田畑 米穂*
Radiation Physics and Chemistry, 50(6), p.611 - 615, 1997/00
被引用回数:60 パーセンタイル:95.92(Chemistry, Physical)ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の放射線照射効果の温度依存性について実験を行った。示差走査熱分析計を用い、結晶化の熱量(Hc)を測定した。「諏訪の関係式」を用いて分子量(Mn)を算出した。この分子量の変化を基に、分解のG値の温度依存性を導出した。さらに結晶融点での架橋のG値についても推定した。
長尾 誠也; 妹尾 宗明
Humic Substances and Organic Matter in soil and Water Environments: Characterization,Transformations, 0, p.71 - 79, 1996/00
放射性廃棄物として固化された放射性核種が地下水中に溶出すると、地下水中の溶存有機物の大部分を占める腐植物質と錯体等を形成し、コロイドとして地質媒体中を保持されることなく移行する可能性がある。錯体形成及び移行挙動を理解するためには、腐植物質の特性を詳細に把握する必要がある。本研究では、錯体形成及び移行挙動に密接に関連している腐植物質の分子量分布に着目し、ゲル濾過高速液体クロマトグラフィーにより、複雑な濃縮等の前処理を行わずに簡易に測定する方法を検討した。その結果、通常のpH及びイオン強度範囲においてクロマトグラフは一致し、試水の化学的性質の違いによる影響は認められなかった。フミン酸0.5~100ppmのクロマトグラフの基本的な形状は一致し、再現性良く測定することができた。以上の結果は、本測定法により天然水中溶存腐植物質の分子量分布を直接測定できることを示唆している。
泉 佳伸*; 西井 正信; 瀬口 忠男; 江間 喜美子*; 山本 忠史*
Radiation Physics and Chemistry, 37(2), p.213 - 216, 1991/00
高延伸した超高分子量ポリエチレンと高密度ポリエチレンの放射線酸化による照射効果を分解ガス生成、酸素の消費量、力学特性の変化を測定して、調べた。高延伸したPEの酸化は著しく大きくなり、また、メタン、エタンの発生量も増大した。これは、延伸により、非晶域が結晶に近い構造になって、その表面(界面)で酸化が促進されるためと考えられる。
清水 雄一; 永井 士郎
Radiation Physics and Chemistry, 33(6), p.567 - 572, 1989/00
460Cにおけるモレキュラーシーブ5A上でのメタンの放射線分解への水蒸気の添加効果を、生成物の分析から検討した。水素、一酸化炭素、二酸化炭素及び低級炭化水素が高収率で生成した。3:1及び3:2メタン-水蒸気混合物からの炭化水素の収量は時間によってわずかに減少するが、3:4混合物からのそれは時間でほとんど変化しなかった。メタン流通下で照射後のモレキュラーシーブ5Aを水蒸気存在下で最照射すると、メタンからモレキュラーシーブ5A上へ生成した含炭素固体は二酸化炭素、一酸化炭素、水素及び主にアルカンから成る炭化水素に容易に分解された。以上の結果から、水蒸気の添加による生成物収量の経時変化の抑制は主として電子線照射下での水蒸気による含炭素固体の分解によるものであると考えられることができる。また、添加した水蒸気の作用を従来のメタン-スチームリフォーミング反応との関連において議論した。
清水 雄一; 永井 士郎; 畑田 元義
J.Chem.Soc.,Faraday Trans.,I, 79, p.1973 - 1986, 1983/00
モレキュラーシーブ(MS)3A、4A、5A、および13X存在下でメタンを電子線照射し、生成物を分析した。MS4A存在下ではC炭化水素が、またMS5A存在下ではCおよびC炭化水素が選択的に生成する。これらの炭化水素の生成量および選択性は照射時間と共に減少した。メタン存在下で照射後のMSを水素流通下で再び照射すると、低級アルカンを主成分とする炭化水素を生成した。また、原料メタンへ水素を添加して照射すると、炭化水素の生成量の時間的減少が抑制された。これらの結果から、MSの反応活性の低下は、メタンから生成するcarbonaceous solidがMSの細孔内に沈積するためであり、それが水素添加によって抑制されるのはcarbonaceous solidの放射線による水素化分解が起るためであると結論した。
渡辺 光崇; 諏訪 武; 岡本 次郎; 町 末男
J.Appl.Polym.Sci., 23(4), p.967 - 983, 1979/00
被引用回数:4本研究の初期に、4.510という高分子量のポリテトラフルオルエチレン(PTFE)が安定なラテックスとして得られた。この高分子量PTFEに着目し、そのようなポリマーが得られた原因を明らかにするため、重合禁止剤の添加効果について研究を行った。その結果、ハイドロキノン、ベンゾキノン、-ピネン、dl-リモネン、エチレンジアミン等のPTFEの分子量を増大させることが明らかとなった。ハイドロキノンの添加によって210のPTFEが再現性良く得られるようになった。
諏訪 武; 武久 正昭; 町 末男
高分子論文集, 36(6), p.393 - 399, 1979/00
被引用回数:0As-polymerized PTFEの融解および結晶化挙動の分子量依存性を明らかにするために、融点(327C)以下での熱処理(アニーリング)と溶融状態(360C)から降温して結晶化させた等温結晶化をDSCを用いて検討し、次の結果を得た。As-polymerized PTFEではアニーリングすると、結晶領域の分子鎖は部分融解を起し全体の結晶化度を低下させた。この場合、分子量によって著しく異なる挙動を示した。(a)Mn510では全体の結晶化度はほとんど変化しなかった。(b)Mn110~110では、部分融解しても一部は再配列して結晶化するが、全体の結晶化度は低下した。(c)Mn110では部分融解して非晶領域が増加するのみで、再配列による結晶化はほとんど認められなかった。アニーリングおよび等温結晶化の結果から、再配列してAs-polymerized PTFEの結晶化度に回復可能な分子鎖長は1000位までであった。
町 末男; 吉田 健三
原子力工業, 24(10), p.72 - 77, 1978/00
放射線重合による高分子の合成について、その初期過程から工学的な応用にわたって解説したもので、次の項目から成る。1.放射線重合の特徴、2.放射線による重合反応の機構、(1)カチオン重合、(2)ラジカル重合、3.放射線重合の速度と生成ポリマーの重合度、4.気相重合、(1)放射線気相重合の特徴、(2)気相重合の工学的問題点、(3)常温中圧法によるエチレンの放射線重合、5.乳化重合、6.液相重合
和田 武*; 関谷 弘志; 町 末男
J.Appl.Polym.Sci., 20(12), p.3233 - 3240, 1976/12
被引用回数:39アクリルアミドの放射線重合によって高分子量の凝集効果の優れた凝集剤の合成について研究した。沈澱系で高分子量ポリマーを得るにはアセトン-水混合溶媒が最も適している。ポリマー分子量はモノマー濃度が高く、線量率が低い重合条件で高くなる。しかし高モノマー濃度,高重合率では重合中に分子間の架橋が起り生成ポリマーが水に不溶となりやすい。架橋を起さずに得られた最も大きい分子量(Mn)は6.710であり、重合条件は0C,モノマー濃度2.9mole/l,線量率6.210rad/hrで溶媒はアセトン-40%水60%の混合物である。重合中の架橋はpHを6.5以上にすると防止することができる。得られたポリマーの凝集効果をカオリンの懸濁液について試験した結果、分子量が大きい程、凝集速度が大きく、分子量の高い放射線重合物は市販品の凝集剤に比べて優れた凝集効果を示した。
貴家 恒男; 武久 正昭
J.Polym.Sci.,Polym.Phys.Ed., 12(12), p.2577 - 2578, 1974/12
焼成後冷却して得た結晶化度の高いポリテトラフルオルエチレン(PTFE)は50~60Cに力学緩和が観測されており、これはhelix構造をもつ結晶がこの温度でuntwistするためと考えられている。前報示したように未焼成PTFEでは結晶化度が高くても50~60Cの力学緩和は認められず、この緩和をuntwistingによるものとすると、未焼成PTFEの力学緩和を説明できない。分子量の低い放射線重合PTFEあるいは放射線照射を行なって分子量を低下させたPTFEは焼成後の冷却温度が速くても10程度の分子量をもつPTFEを除冷した場合と同じく、高い結晶化度のポリマーが得られる。これらの焼成試料の動的粘弾性の測定を行なった。その結果これらの試料でも50Cの力学緩和が観測され、Bunnらの結果を考え合わせると、50~60Cの緩和は分子軸方向にそって伸びているStriation間のスベリによると考えるのが妥当と結論した。このような緩和機構を考えると、未焼成PTFEの力学緩和は矛盾なく説明できる。
諏訪 武; 瀬口 忠男; 武久 正昭; 町 末男
Reports on Progress in Polymer Physics in Japan, 17, p.213 - 216, 1974/00
ポリテトラフルオルエチレンの融解および結晶化挙動を分子量と関連させて研究した。As-polymeriged PTFEのDSCによる融解曲線はポリマーラテックスの形態と密接な関係があり、Mn3010でFibril状のものでは単一ピークを示すが、Mn=3010~175010の範囲ではrodおよび状folded ribbonのものは二重ピークを示した。また As-polymeriged PTFEの融点は10010以下では約330Cであるが、これ以上になると分子量の増加とともに高くなる。
諏訪 武; 武久 正昭; 町 末男
J.Appl.Polym.Sci., 17(11), p.3253 - 3257, 1973/11
被引用回数:155ポリテトラフロロエチレン(PTFE)の融解および結晶化挙動をDSCを用いて検討してきた。結晶化熱は分子量が増大すると再配列しにくくなるために低下する。この現象に着目して結晶化熱と分子量の関係を検討した結果、Mn=2.110Hcなる関係が得られた。PTFEは溶媒に溶けないために分子量が一般のポリマーにように簡単に求められなかった。しかし我々が考えたDSCによる結晶化熱の測定法で簡単に分子量が決定できることになった。
山口 康市; 和田 武*; 丸山 真策; 武久 正昭
J.Polym.Sci.,Polym.Phys.Ed., 11(8), p.1573 - 1584, 1973/08
第3ブタノールの存在下でエチレンの放射線重合で得られるポリエチレン(タカセン)について、その分子量分布を計算により求めその結果をGPC法で得られた結果と比較した。それによると、いずれの重合条件の場合でも実測値は、計算値よりも分布巾は広く、かつ、ピーク位置は、低重合度側にづれている。これは、重合試料の中に非定常部分のものが含まれることによるものであるが、その他にポリマーへの連鎖移動反応が起こっているためと考えられる。この連鎖移動反応により生成ポリマーには長鎖分岐が依存しているはずである。これを明らかにするために溶液物性的な検討を加えた結果、放射線重合ポリエチレン(タカセン)には数個程度の長鎖分岐が存在していることが判明した。この長鎖分岐は、先に述べたポリマーへの連鎖移動反応によるものであることが推定された。
和田 武*; 町 末男
Journal of Polymer Science; Polymer Letters Edition, 11(2), p.115 - 120, 1973/02
n-ポリヘキサン存在下での酢酸ビニルの沈殿系重合を行い、ポリマーの分子量分布をGPCで測定した。重合条件によっては、エチレンの沈殿重合で得られたポリエチレンとよく似たbimodalな分子量分布をもつポリ酢酸ビニルが得られた。重合条件と分子量分布の関係から、bimodalな分子量分布は異なる二つの相(溶液と固相)での重合によるものと推定した。